2011年4月20日水曜日

これからの報道メディアについて考えるきっかけとなる4冊

少し前の社内読書会で私が紹介した「これからの報道メディアについて考えるきっかけとなりそうな書籍」をここにも掲載しておきます。どれも比較的著名な書籍で既読の方も多いとは思いますが、読み易いものをセレクトしていますので、もし未読のものがあれば是非ご一読を。同業(マスコミの情シス担当)の方向けですが、それ以外の方でも十分楽しめると思います。

まずは報道メディアの現状を把握するための書籍をご紹介。国内・海外それぞれ1冊ずつセレクトしました。これらを読むことで、国内・海外の報道メディアやそれを運営するマスコミ業界が抱えている問題とその原因、そしてそれらの問題を解決しなければならない理由が少しずつ見えてきます。


マスコミ業界の問題については多くの方が言及されており、また、人によって見方も異なるため、考えを偏らせないためにもできるだけ多くの書籍を読まれた方が良いと思います。個人的には、マスコミ業界全体が抱える構造的な問題が丁寧に解説されている長谷川幸洋氏による『日本国の正体』や、マスコミ業界の凋落について鋭く指摘されている三橋貴明氏による『マスゴミ崩壊』などもお勧めです。

ここまでにご紹介した書籍は「報道する側」の問題を把握するためのものでしたが、続いてご紹介するのは、「問題を抱えた報道メディアを利用する側(情報の受け手)」へのメッセージとなるような書籍となります。こちらも国内・海外から各1冊ずつセレクトしました。いずれも本ブログで過去にご紹介したものです。


これらを読み進めるなかで、何故私たちがメディアリテラシを高めなければならないのか、その理由が見えてきます。メディアリテラシに関する書籍としては、他にも菅谷明子氏による『メディア・リテラシー』、谷岡一郎氏による『「社会調査」のウソ』、そして田村秀氏による『データの罠』などもお勧めですが、まずは上記2冊をご一読されてみてはいかがでしょうか。